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【架け橋通信Vol.80】台湾ニュース〜外国籍労働者の受入れ(2)〜ビジネスチャンスの到来?-統計からみる台湾-〜/コラム:松山空港傍の小社区(スモールコミュニティ)

◆台湾注目ニュース

【経済】
◎ 生産過剰による価格崩壊、図でわかる農家の苦悩(聯合報 6/24)
https://udn.com/news/story/7238/3216108

◎ 最低賃金上昇の可能性、反対意見も多数(聯合報 6/24)
https://udn.com/news/story/7238/3216128

◎ 5月失業率3.63%、過去3年最低(中央社 6/22)
http://www.cna.com.tw/news/firstnews/201806220191-1.aspx

【マーケット】
◎ 酷暑到来、飲料・冷房関連産業に投資熱高まる(聯合報 6/23)
https://udn.com/news/story/7252/3213594

◎ 台湾四大基金、台湾株に100億元投資(聯合報 6/28)
https://udn.com/news/story/7251/3222522?from=udn-catelistnews_ch2

【政治】
◎ 李登輝沖縄訪問、安倍総理と面会期待(自由報 6/22)
http://news.ltn.com.tw/news/politics/breakingnews/2466530

◎ 中国記者、台湾駐在を拒否される(中時 6/27)
http://www.chinatimes.com/realtimenews/20180627004021-260407

【社会】
◎ ダム3億トン超え貯水、台南・澎湖レベル1水使用制限解除(中央社 6/22)
http://www.cna.com.tw/news/firstnews/201806220155-1.aspx

◎ 元南亜科エンジニア企業機密漏洩、38億円損害(中時 6/22)
http://www.chinatimes.com/newspapers/20180622000591-260106

【その他】
◎ 清華大学独自AI開発、ファウンドリ冷却の予測、保温に優れ節電効果(聯合報 6/24)
https://udn.com/news/story/7240/3215830

◎ 台中逢甲・水滴エリア地下鉄で連結、経済効果期待(中時 6/23)
http://www.chinatimes.com/realtimenews/20180623001130-260407

ニュースの全文を知りたい!という方は、 ニュースのURLをご指定した上でmail-mag@ojad.jp までご連絡ください。

◆ 特集 「外国籍労働者の受入れ(2)〜ビジネスチャンスの到来?〜」

前回、台湾における外国籍労働者の統計や歴史から、今後沖縄県が政策として外国籍労働者を受け入れた場合の課題についてご紹介した。今回は、外国から労働者を受け入れた台湾の社会や街並みがどのように変化し、経済効果をもたらしたかご紹介したい。

台湾に出稼ぎにやってくる労働者は、フィリピン、ベトナム、インドネシア、タイなどの東南アジア出身が主である。彼らは派遣された地域で独自のコミュニティーを形成し、その規模が大きくなると彼らを対象としたビジネスが派生してくる。

例えば、台北駅からタクシーで約5分の中山北路晴光市場付近には、フィリピンの雑貨店や、フィリピン向けに送金のできる海外送金窓口、通信会社などが数軒立ち並んでいる。
夜になると中山北路の裏の通りで「双城街夜市」が開催され、観光客で賑わう光景もみられるが、平日の昼間はとても静かな場所だが、日曜日になるとフィリピン籍の労働者たちで賑わう光景がみられる。
フィリピンの方々の多くがカトリック教徒で、毎週日曜日になると中山北路にある教会に集まり、タガログ語の礼拝に参加する。礼拝が終わったあとは、そこから徒歩で数分とのころにある晴光市場や双城街付近で食事や買い物をして休日を楽しみ、同郷からやってきた友人との安らぎの時間を過ごすそうだ。

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▲中山北路にあるEECマート

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▲EECマートで販売している東南アジアのインスタントラーメン

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▲外国籍労働者向けに開かれる路上販売店(日曜日のみ開催)
http://wennylee.pixnet.net/blog/post/25544658-%E9%80%9B%E8%A1%97%E3%80%90%E5%8F%B0%E5%8C%97%E2%80%A7%E4%B8%AD%E5%B1%B1%E5%8C%97%E8%B7%AF%E2%80%A7%E5%B0%8F%E8%8F%B2%E5%BE%8B%E8%B3%93%E5%8D%80%E3%80%91

台中では、台中駅から徒歩5分のところにある「第一広場」というところが外国籍労働者の集いの場として有名だ。第一広場とはビルの名称で、もともとは日本統治時代の1908年に小売を中心とした公設市場だった。火災を理由に1990年に大規模な立て直しが行われ、現在のようなビルに生まれ変わり、小売業以外に飲食店、ゲームセンターなどの娯楽施設が併設された大型複合施設として改築された。しかし、新しくなって間もなく火災安全性の基準を満たしてないことや、幽霊がでるという噂により、現地の人々の足が遠のいていったそうだ。

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▲イベントで盛り上がる東南亜広場
https://udn.com/news/story/11322/3140256

その後、中華民国政府が外国籍労働者の単純労働への導入を始めた直後の2000年頃になると、台中駅付近に自然と外国籍労働者が集うようになり、第一広場では、フィリピン、インドネシア、ベトナム、タイ料理などが食べられるレストランや、これらの国々の言葉で表記された看板や案内で溢れるようになっていった。今では台湾でもっとも大きい外国籍労働者の集まる場所として知られ、2016年には、第一広場から「東協(東南亜)広場」(以下「東南亜広場」と称す)に名称変更された。

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▲ベトナム籍の外国籍労働者で賑わう飲食店
https://www.twreporter.org/a/taichung-first-square

台湾のメディア「聯合報」によると、東南亜広場に入居しているテナント全体の毎月売上平均は、およそ1億元(約3.7億円)にも昇ると、台中市政府経済発展局が発表したと伝えた。また、ネットメディア「THE REPORTER」によると、建物内には全部で800店舗が入居し、日曜日になると約2万人の外国籍労働者が集まるそうだ。日本武道館の収容人数1万5千人を大きく上回る人々が、毎週日曜日に台中とその周辺地域からここに押し寄せるのだ。一人当たり最低一食70元と30元の飲み物を購入したとして、食費だけで最低でも約740万円消費されることになる。さらに訪れた人の多くが国際電話カード(格安国際通話が可能)や東南アジアの食料・雑貨などをまとめ買いするらしいので、実際の消費金額はもっと大きいと考えられる。きちんとした支出統計は得られないものの、台中に居留する外国人労働者はすでに9万人を突破しており、彼らの消費行動が地域の経済にプラスの影響を与えているだろうことは容易に想像できる。

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▲2017年外国籍労働者の分布エリアと人数(万人)
行政院主計総処「国情統計通報(第163号)」より

このように、東南アジアから異郷の地に出稼ぎにやってくる人々は、自然と同郷コミュニティーを形成し、互いに交流し、そこから商流も生まれてくる。
これから沖縄県が受け入れる外国籍労働者たちも、いずれ宗教や交流のための憩いの場を必要とし、普段の労働から解放され休日を楽しむための、飲食・ショッピングなどさまざまなニーズが出てくるだろう。沖縄県における、今後の新しいビジネスチャンスの到来に注目したい。

<台湾の歴史雑学>
「双城街」は、今は夜市が開催される場所以外はひっそりとしていいますが、かつてベトナム戦争期の米軍の往来が盛んな時期には、この一帯は米兵向けのバー街として賑わっており、景気のいい時期もありました。10年ほど前から都市開発も進められてきたそうですが開発に反対する声もあり、一部のエリアは計画が破棄されたそうです。

<参考URL>
●「毎月の売上高1億越え、外国籍労働者の集まる『東南亜広場』」(聯合報 2018.5.13)https://udn.com/news/story/11322/3140256
●中山区都市開発進行状況https://uro.gov.taipei/News_Content.aspx?n=E06DCE2A43AF2B4F&s=E507BE320025B874
●行政院主計総処「国情統計通報(第163号)」
https://www.stat.gov.tw/public/Data/7829163719L3E5JFL6.pdf
●「東南亜広場の築き上げた地下社会」(THE REPORTER 2016.6.16)https://www.twreporter.org/a/taichung-first-square
●台中第一広場の映像(2016年)

◆ 特集 コラム:「松山空港傍の小社区(スモールコミュニティ)」

台北に来て1年目、台北市中山区の近林森北路の近くに住んでいた。会社は松江路にあり、焼肉屋に行くと一人800元(約3200円)も必要だ。毎日、観光客や仕事で来ている日本人とすれ違い、あちこちから日本語が聞こえてくる。私は「日本人の台北」に住んでいた。

その後、窓のない部屋に耐えられず(台北市エリアではよくあるタイプの部屋で、気管支炎にならないよう気を付けないといけない)、私は台北市の右上角に移り住み、周辺の住人になることを決めた。東には基隆河、北には松山空港がある。毎日遠くに山が見えて、時々飛行機が横切るように離発着する。このエリアは日本人も少なく、民生公園傍にある「微熱山丘」に行かない限り、以前のように毎日日本人に出会うことはない(当店はパイナップルケーキ丸ごと一つを試食でき、パイナップルティーも売っている有名なお店である)。台湾の中国語以外に、台湾語や外省人っぽい中国語も聞こえてくる。台北に来て一年が経ち、やっと台湾人の台北に着地した感覚だった。

引っ越し後、「どこに引っ越したの?」同僚や友人によく聞かれた。
「台北市の右上の方だよ」と答えると、「最寄りのMRTどこ?」と必ず聞かれる。生活がMRTに頼りっきりの台北人たちは、MRTがあたかも大網のように、全ての台北城を網羅していると思い込んでいるようである。私の住まいは、彼らの想像する網に引っかからない魚のようだ。
「一番近いのは南京三民だけど、徒歩20分ぐらいかな。」
「南京三民駅ってどこ?そんな駅あるんだね。」
「グリーンラインで、松山空港駅の一つ前だよ。家は松山空港近くだよ。」
「そんな端っこに住んでるのね。」
長いやり取りの後、やっと台北城周辺の住人は頷ける。
このように、毎回自分の住処を説明するのに長い説明をしないといけないので、私は説明の仕方を変えることにした。
「どこに引っ越したの?」
「民生社区(コミュニティー)だよ。」
「民生社区?わー、すごい、高級住宅街じゃやないの?今度遊びに行っていい?その辺り行ったことないんだよね。」

みんなの反応から、民生社区が「MRTは通っていないものの、高級住宅街で家賃が高くて、誰も行ったことのない場所」だということを初めて知った。

民生社区の家賃は、東区と信義区に比べると高くはない。また、一杯30元ぐらいの乾麺から、一食300元のパスタまで多くの飲食店が立ち並び、選択肢が豊富である。ただ、家を買うとしたら、このエリアはとても高い。築30~40年の古いアパートでも一坪100万元(約370万円)余りもする。その一坪あたり100万元を超えるこの土地は、台北ではなかなか探すことのできない緑にあふれ、公共設備の整った街だ。

1965年に建てられた民生社区は、日本帝国が台湾を撤退した後、台湾で初めての現代的住宅エリアとして開発された。「花園タウン」を目標に作られ、社区内は碁盤目に整備し、ワンブロックごとに公園が設置されている。今日、台湾では電線を地下に埋める「天空計画」が推進されているが、当エリアは建築時からすでに無電柱化しており、台湾の中で初めてそれが施工された場所である。社区内には、郵便局、銀行、プール、テニスコート、野球場、アクティビティーセンター、駐車場などの公共施設が全てそろっているほか、空港にも隣接しており、アジアやその他の国に行くのに非常に便利である。まさに「住むに良し、働くに良し」だ。空港の隣には木々の立ち並ぶ富錦街があり、カフェや個性豊かな雑貨店などを楽しむことができる。
お仕事や観光でよく台湾にいらっしゃるという方、貴会があったら散策なさってみてはいかがだろうか。きっと、いつも見ている台北とは違う台北を楽しむことができるだろう。

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写真1.2夕暮れ時の民生社区中央の公園

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写真3:社区内の落書き「民生社区での幸せは、未来まで語り継がれる」

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写真4:社区の並木道

(執筆:陳怡靜)

◆経済指標
【加権指数】
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※ 台灣證券交易所より

【為替】

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※ 三菱UFJ銀行より

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